日本代表アスリート兼スポーツメンタルトレーナーの中嶋です!

先日、イメージと身体反応の話をしました。

 

トップアスリートに必要なイメージと身体反応をリンクさせる力

 

↑前回の記事

簡単に振り返ると

・イメージと身体は繋がっている。

・脳は現実と想像(イメージ)を区別することが出来ない。

・イメージしたものに対して身体は反応を起こす。

・悪いイメージを持つと、身体に悪い反応が出る。

・良いイメージを持つと、身体に良い反応が出る。

・アスリートはイメージに対する身体反応でパフォーマンスが下がっていることが多々ある。

・メンタルトレーニングではこのイメージに対する身体反応を逆に利用しパフォーマンスを上げることに繋げていく。

そんな話ですね。

今回もイメージの話に関連させて脳とメンタルの関係を話していきたいと思います。

使わない方が良い言葉

選手が自分自身で思ったりすること、監督やコーチが選手に声を掛ける際に使わない方が良い言葉のニュアンスがあります。

それは「○○しない!」「○○するな!」という言葉です。

つまり、否定語ですね。

良く聞きませんか?

選手「ここは大事なポイントなので、焦らずに行きます!」

選手「サーブミスは勿体ないので、サーブミスだけは絶対にしないようにします!」

監督「いーな!このPK、絶対外すなよ!」

監督「ここで絶対ボールを取られるなよ!」

と言ってるのを。

私もついついウッカリ使ってしまうこともありますが、なるべく使わないように、もしくは、否定語の後に肯定語を入れることを意識してます。

では、なぜ否定語だけで使わない方が良いのか?

結論から言うと脳は否定語を認識しないからです。

脳は否定語を認識しない

例えば、「サーブミスをしない!」と言ってる選手がいるとします。

その選手の頭の中を覗いて見ましょう。

「サーブミスはしない!」とは言ってるものの、サーブミスをしないイメージってどんなイメージですか?

残念ながら「サーブミスをしない!」と言っているこの選手の頭の中に映像として浮かんでいるのは『サーブミス』なんです。

サーブミスを頭の中で思い浮かべて、それを「しない!」と言ってるんですね。

ここで、先日のブログを思い出してください。

そう、私が注射を思い浮かべるだけで気持ち悪くなったという、アレです。

脳のイメージと身体は繋がってます。

注射をイメージすれば身体が血圧を抑えて気持ち悪くなりますし

レモンをイメージすれば口の中に唾液が分泌されます。

と、言うことは

サーブミスをイメージしたということは、身体はサーブミスを表現しようとするんですね。

もう1つは、サーブミスを想像することで不安や恐怖心が出てきます。

感情の状態として不安や恐怖はパフォーマンスが落ちる状態。

つまり、「サーブミスをしない!」という言葉によってサーブミスを引き起こす身体の状態をつくってしまっているんですね。

「焦らずに行きます」と言っても焦ってしまう。

監督が「PK外すなよ!」と言えば言うほど選手は外しやすくなってしまう。

「ボールを取られるなよ」と言えば言うほど選手はボールを取られやすくなってしまう。

じゃ、どうするか?

行動したいことをイメージする、行動して欲しいことをイメージしやすく伝えてください。

サーブミスをしたくないのであれば、「サーブミスをしない!」よりも「サーブを入れる!」の方がまだイメージとしてはサーブが入ってるイメージを持ちやすい。

焦らずにいきたいのであれば「焦らずに行きます!」より「落ち着いてプレーします」の方がイメージしやすい。

ただ、実はこれではまだ不十分なんです。

イメージは具体的な方が良い

パフォーマンスを上げる為にはもっとイメージを具体的にしてください。

「サーブを入れる!」というのも少しフワッとしてますよね。

イメージがフワッとしてると行動として中途半端になりやすい。

では、どんなサーブが打ちたいのかを具体的に考えてみてください。

どんな回転で、どんな軌道で、どんなスピードなのか?

もっと言うとどんな音で、どんな感触なのか?

そこを突き詰めるほど、イメージは具体的になるので身体は表現しやすくなります。

「落ち着いてプレーします」といってもどのような状態が落ち着いてるのか?どうしたら落ち着くのか?

動きは?呼吸は?イメージは?、、、と『落ち着く』ためにするべきことを具体的にしていた方がちゃんと『落ち着く』ことが出来ますよね。

人に伝える場合

人に伝える場合は特に注意が必要です。

なぜなら『仮に選手にして欲しいイメージを選手自身がイメージしやすい状態で100%完璧に伝えたからと言って、必ずしもプラスになるという訳ではない』ので。

なぜなら『やらされ感』と『動きの意識の表面化』が起こってしまう為です。

ちなみに、ここでの話は同じことを言っててもシチュエーションや伝え方のニュアンス、選手の受け取り方のニュアンスでプラスにもマイナスにも変わるものなので断言がしずらい部分ですのでご了承ください。

『やらされ感』については選手の主体性を尊重しながら出来るかどうか。

例え正論だとしても、それを伝えたところで選手が気持ち良くプレー出来るかといったらそうでもないんですね。

例えば、サッカーの試合終盤で監督に「最後まで走れよ!」って言われてキツいと思いながら走るのと(外発的動機づけ)、「この試合、最後まで走り抜こう!」と自分で決めて走る(内発的動機づけ)では走りの質が全く変わってきます。

ただ、これも「監督の為に走りきる!」と選手が思えるような関係性だったり言い方であれば走ってくれるでしょうし、「走り抜こう」と自分で決めていても気持ちや体力で負けて走らなくなることもあります。

そして、『動きの意識の表面化』については

例えば、テニスなどのペア競技中にペアから

「もっとあーしてこーして」と指示をされたとします。

スッと出来ることもありますが、ふだん練習でやってないことだったりすると動きが意識的になります。

意識的に動作をすることでギクシャクしたり、いつもと動作が違う分、考える時間や迷う時間が一瞬出来て判断が遅れてミスになったり。

試合での動きの理想は動作を無意識で行うことが出来ている状態。

無意識だからこそ、複雑な人間の身体がスムーズに動いてくれる。

それを場合によってはアドバイスによって妨害してしまうこともある、ということです。

もちろん、アドバイスによってやるべきことに集中出来た時は良い変化を起こすこともあるので、これも時と場合によります。

メンタルトレーナーの必要性

ここまで聞くと「じゃ、何が正解なんだ??」と思うかもしれませんよね。

はい、正解はありません。

人によって価値観や物事の見方、捉え方、行動の仕方は変わってきます。

同じことを言っても相手が違えば全く別のものに変換されることもあります。

じゃ、どうやったらいいのか?

相手がどう見てるか?どう捉えてるか?どう行動しようとしてるか?

そんなの分からない!って思いますよね。

いえ、簡単です。

質問するだけ。

相手がどう思ってるか?どう捉えてるか?どう行動しようとしているか?を質問して本人から聴き出すだけ。

メンタルトレーナーは一方的なやりとりではなく、あくまで選手を主として、選手の考え、捉え方、感覚を引き出すような関わりをしていきます。

監督やコーチ、指導者がこれを完璧にやるのは知識的にも時間的にも難しいですが、メンタルトレーナーが関わることでスムーズになります。

また、パフォーマンス発揮のメンタルについてもその場その場で移り変わる水面のようなもの。

荒れてるときは沈めるし、穏やか過ぎれば盛り上げたりもします。

そして、人によってパフォーマンスの出る水面の状態も違う。

荒れ気味の方が良い人もいれば、穏やかな方が良い人もいる。

更に言えば同じ人でも荒い方がパフォーマンスが出るときと穏やかな方がパフォーマンスが出るときとある。

このようなものに正解なんてありませんよね。

なので、正解を見つけるのではなく、その時その時の自分の状態に気付き、変化に気付き、目を向け整えていく。

そのようなお手伝いを出来るのも私のメンタルトレーニングの特徴です。

まとめ

・脳は「○○しない」「○○するな」の否定語を認識しない。

・イメージとしては○○の部分が想起されやすくなってしまう。

・結果、行動として○○をしてしまう。

・なので、具体的な行動をイメージしていくことか大事。

・しかし、それを踏まえた上でも、他人に伝えるときは配慮が必要。

・なぜなら人によって価値観、考え方、物事の捉え方、行動の仕方も変わってくる為。

・それを把握するためには、質問を通して選手に自身のことへの理解を深めてもらい、それを軸にしながらプラスな行動に変えていく。

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